ロゼレム(ラメルテオン)の効果・副作用について

ロゼレムについて

ロゼレムは、不眠症の治療に用いられる睡眠薬で、睡眠リズムを整えることで、自然な眠気を誘い、睡眠を維持します。体内で睡眠に深く関わるホルモン(メラトニン)の受容体に作用し、自然に近い生理的睡眠を誘導し、不眠症における入眠困難などを改善する薬です。

ロゼレムの効果・適応

  • 入眠障害:寝つきが悪い
  • 中途覚醒:夜中に何度も目覚める

ロゼレムの副作用

めまい 、 頭痛 、 眠気 、 発疹 、 便秘 、 悪心 、 倦怠感 、 アナフィラキシー 、 じん麻疹 、 血管浮腫

個人差はありますが、睡眠薬を飲んだ翌朝に薬の作用が残って、朝起きれない問題、眠気、集中力の低下が起きることがあります。そのときは、担当医に相談して、薬を飲むタイミング、用量について相談してください。場合によっては、他の睡眠導入剤に変更する必要があります。

ロゼレムの作用機序

ロゼレムは、視床下部にあるメラトニン受容体(MT1/MT2受容体)に作用します。有効成分のラメルテオンはメラトニンと同じような働きをもっているので、睡眠を促すという作用機序です。入眠するまでの時間が短くなり、総睡眠時間が長くなるという効果があります。そのため、ロゼレムは即効性がなく、直接的に睡眠を導入する働きは強くありません。数週間かけて眠りの状態を調整していく睡眠薬であることです。

ロゼレムの用法・用量

通常、成人1日1回8mgを就寝前に服用します。

高齢者や肝臓・腎臓機能が低下している方は、減量して服用することがあります。

就寝の直前に服用させること。また、服用して就寝した後、睡眠途中において一時的に起床して仕事等をする可能性があるときには服用させないこと。

食後投与では、空腹時投与に比べ本剤の血中濃度低下することがあるため、本剤は食事と同時又は食直後の服用は避けてください。